ちょっと長い関係のぶるーす

secondhand books 「六月」のブログ

一箱古本市

書皮友好協会の全国大会を無事終えて、朝食の間に会計をすませ、みんなお先にね〜、と地下鉄に乗る。

丸の内線、千代田線。わしも帝都地下鉄に慣れてきたものだ。

千駄木の古書ほうろうにて荷物受け取り、打ち合わせ。
9人で場所取りじゃんけんして、おいらが最後まで勝ち残る。
じゃんけん優勝なんて生涯初だわ。

ってことで、お店の入り口の横に陣取る。
10:30より、大家さんのIMAGOにて準備、オーナー夫人から、椅子を貸していただいたり、ちょっと箱から出して素敵にディスプレイなさいよ、などいろいろアドバイスをうけるも「あ〜、箱から外に本出さないでね」ってモクローくんに言われる。

ですよね〜。

開店。

きものの本から売れていく。
あれよあれよ。

書皮協の会報も、そこそこに売れる。結果は最新号#41と#39、9冊。
『黒板ぶるーす』を手にとって下さるお客さんもけっこういる。
「印刷原価の300円で結構です」って、つい言っちゃうね。

ほぼ休憩なしで、昼過ぎ。
水が飲みたいし、トイレも行きたいしって思って、箱に風呂敷かけて、一時閉店。

ローソンで買い物してトイレ借りる。
店に戻る。

午後、M井さん、ご来店。
今後のために店番をやってみたいとM井さんはおっしゃってくださってたんで、遠慮なくお店頼んで散歩に出る。

書肆アクセスの畠中さんを発見し、二人で、まるふじ→ライオンズと回る。
宗善寺までは、無理だね。

ライオンズのムト屋さん、文庫用オリジナルカバーを用意してござる。
負けてる。

おいらだって書皮友好協会の発起人&代表世話人である以上、あの古書会館カバー展の時みたいにカバーできなかったのかね。
できなかったよね、中間&指導部レポートその他いろいろ。

あ〜あ。

一箱古本市は、自分ちからいらないモノを持ち寄るフリマじゃない。
箱で自分の古本人生さらして、自己表現せんといかん。

う〜。しんどいかもしれん。

箱で自分を語る。

どんな本を並べたかで、何かを判断されるのであるならば「これもう読んだし、いらないから売っちゃおう」ってんじゃだめなのね。

てことは、だよ。
「さすがの品揃え」と他人から評価されようとするならば、だよ。

大好きな本を最後まで私有化はできない、と知るべきだ。

いらない本とか売っても、嬉しくはないかもな。
わたしが、昨日まで持ってた本ですが、今日からはあなたのモノになります。

さようなら、わたしの本。
こんにちは、わたしのお客さん。

二十歳の頃に買って、蔵書印押したり、住所まで書いて大事にしてた茨木のり子の『言の葉さやげ』。
これは確か、午後の早い時間に売れたね。
わたしより、ちょっと年上の男性。
パラフィン紙破れててごめんなさいね。
300円なんて茨木さんに失礼だったかな。
もうちょっと高くてもよかったかな。
でもまあ、いいよ。

古本は、旅をする。
行っといでってことで……。