岡崎小唄
野口雨情作並に閲詞
五万石でも岡崎さまは、ヨイヤサノサ
お城下まで、お城下まで ヨイヤヨイヤサノサ
舟がつく ヨイヤサノサ
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見たか聞いたか 岡崎さまの、
お馬じるしの 三つ團子(囃同前)
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花は桜木 人なら武士よ
武士と謂やれば 三河武士
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安く見やんな 岡崎生れ
天下取ったは 三河武士
可愛がれなら 可愛がる
通りががりにや 寄りやしやんせ
私や三州岡崎生れ
惚れりや命もまとにふる
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天下取りたきや 矢作の川の
水で産湯を あび直せ
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わしの心は矢作の白帆
行衛白波 水のまま
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はだかになれなら なりもする
通りががりにや 寄りやしやんせ
ふればふります 命も的に
なればなります 鬼に蛇に