ちょっと長い関係のぶるーす

secondhand books 「六月」のブログ

最終日

平和祈念公園。平和の礎。県立平和祈念資料館。
ひめゆりの塔。同祈念資料館。

なんかこう「戦争」がらみの話になると、相田みつをの詩を読まされているような気持ちがして素直に聞けないことがある。

南部戦跡めぐりに関して、ガイドさんからは素直にこころに届く話をしてもらった。

下見の時、個人的な興味で旧海軍の地下壕の中も歩いた。大体「旧海軍」を冠してある点や展示物の印象でビミョーに戦争美化の匂いがした。
だけど嗅いだ匂いを糾弾するところまでは行かなかった。

初日の機内で岡本太郎の『沖縄文化論』を読んだ。
太郎は占領下の1959年に沖縄に降り立ち、その記録を60年の『中央公論』で連載した。72年の復帰後さらに増補加筆、単行本→文庫化されたもの。

「帝国軍人らしく」自刃した牛島中将に対し「嫌悪に戦慄する」と書いてあった。読んだ時「ふ〜ん」と思っただけだった。
何にもわかってなかった。

ひめゆりの塔も、最初は「定番コースだな〜」というだけの印象。生徒諸君が予想以上にゆっくりじっくり展示を見てくれ、わしも負けずに展示物の文字を追った。
http://www.himeyuri.or.jp/

軍人なんて自分だけカッコよく花と散って、あとに残したものには投降は許さないなんて、ただの卑怯者じゃないか。

どっちが卑怯で、どっちが不幸な目に会ったか、気づくの遅すぎ。

いい旅であった。