ちょっと長い関係のぶるーす

secondhand books 「六月」のブログ

空豆忌


寺山修司と母の長姉の夫=宇井野哲志氏の命日である。

宇井野氏は鹿児島大の職員をしておられたと思う。
薩摩狂句では有名な方だったそうだ。
たま〜に「おいらにだってラ・サール出てる従兄がいる」とわしが自慢するのは彼の息子たちのことだ。

薩摩狂句というのは、鹿児島弁で詠む俳句のことで
鹿児島弁というのは撥音や促音が非常に多い。
発声からし大和言葉の系列ではないようにさえ思える。
それでも575は575だ。

寺山も十代に俳句の新旗手としてデビューしたのだ。
せっかくだから今日はこれで決めよう。


目つむりていても吾(あ)を統(す)ぶ五月の鷹 修司


あああ、思い出した。
寺山生誕70周年とかだっけ?
角川文庫がフェアをやっているが、わし昔の版でほとんど持っておる。

装丁変えられると、つい誘惑に負けてしまいそうになるが
中身を開くと……字はでかい。行間はスカスカ。
やっとれん。アタマ痛くなる。

もう、たいがいにせんと出版社も新刊書店もつぶれるぞよ。