ちょっと長い関係のぶるーす

secondhand books 「六月」のブログ

2日め

午前:琉球村。
午後:美ら海水族館

今回の旅行は、まずガイドさんが、よかった。
人柄もさることながら、解説がわかりやすく、しかも内容が濃かった。

今までそんなに「ガイドさんに感謝したい」という気持になったことはない。ま、向こうはそれが仕事なんだしぃ〜、みたいな……。

今回だって、わし自身は引率教員の勤めとして何十冊も参考図書を借りて読んだし、下見にも行った。
だが、直接には現地の人の視点で話をしてもらってはいなかった。ホテルの人と業務上の打ち合わせをしたくらい。

嘉手納基地の金網に沿って走りながら、基地の説明を聞く。
基地内の学校。黄色いスクールバスの群れ。映画館。ショッピングセンター。滑走路の話。地下の燃料タンクを隠す芝生の丘。

沖縄の失業率にからめつつ基地に就職するために4年制や5年制の専門学校まであるという話には驚いたし、実際に基地内の食堂厨房で働いている叔母さんの話から、基地=魅力的な就職先、と解釈してしまったが、どうだろう。

去年までの担任の先生がまとめた当初の旅程には「道の駅かでな」が入っていた。ここの最上階からは嘉手納基地が一望できるから、というのがその理由。沖縄と基地の関係を目で見て納得させたいという旧担任の配慮。
それなのにわしは、立寄り先から削除しちまって、どうしたもんか、と思ってはいたが、ガイドさんのおかげで基地のおおざっぱな概要について知ったし、もちろん基地のない島であって欲しいが、そこんとこはどうなんだ。共存できないのか、とか考えた。

美ら海水族館名古屋港水族館より少し狭いし、生徒が退屈したらどうしようと心配していたが、問題なかった。

一番の見ものであるジンベイザメの給餌タイムにばっちり間に合ったからだ。
あの大きなジンベイザメが小さなオキアミのかたまりをすごい勢いで海水もろとも吸い込むシーンは大迫力であった。

そんなこと、ガイドさんに聞くまで引率のわしは全然知らなかった。