ちょっと長い関係のぶるーす

secondhand books 「六月」のブログ

The United States vs Billie Holiday

一週間でプエルトリカンとその他の白人移民、アラブ人とユダヤ人、黒人と白人。
依然として解消されない分断映画を3本続けて見たので食傷気味。

気分を変えてビリーホリデイの映画を去年の『BILLIE』とこれと2本見た。アレサ・フランクリンの『リスペクト』も見た。
思ったのは歌ってる時のビリーホリデイを日本人のわしから見ると美空ひばりだったってことだ。髪型や歌ってる時の唇の端の歪みとかからの印象かしらん。よくわからん。
お嬢はビリーホリデイほどの悲惨な生い立ちではない。だけどどこかしら薄幸な印象、山口組とのかかわり云々で紅白はおろか、テレビに全然出してもらえない時期があったことをよく覚えている。
病気で入退院を繰り返すようになるとテレビは急に優しくなって「歌がめちゃくちゃ上手いちっちゃなおばちゃん」にしてしまった。昔テレビの方がひばりに意地悪してたことなんて忘れちゃったみたいだった。

『BILLIE』はドキュメンタリーなので本人の全盛期にはドレスがはちきれそうな貫禄だったし、晩年はガリガリに痩せ細っていた。それだけでクスリと酒と悪い男と悪い女のせいなんだな、ってよくわかった。

この映画の女優さんは劇中の歌も全部自分で歌ってるそうで、アメリカの俳優さんたちは歌もダンスも一流なのねって思いますた。

12本め