文庫が映画化されると、もともとのカバーの上から映画仕様のカバーをかける。数ミリ高さが違っており、本の天地寸法ギリのちょい下まで幅広の腰巻を巻いたという解釈が可能だ。
実は昨日まで、この二重カバーに気づいていなかった。わしとしたことがなんたる不覚。
映画版カバーといえば清張の『天城越え』が有名。もともとは『黒い画集』という短編集なのを田中裕子主演で映画化されたもんだから本のタイトルを『天城越え』に変えたカバーを巻いて売り出した。
『悪人』公開からはや10年。あの映画を見るまで満島ひかりを知らなかった。
妻夫木と一緒に暮らしている祖母役の樹木希林が素晴らしかった。毎度ながら、感服した。
深津絵里もいい。
妻夫木は今サマージャンボ一家の長男役がいいじゃないか。映画『浅田家』が今からとても楽しみだ。