ちょっと長い関係のぶるーす

secondhand books 「六月」のブログ

おかえりモネ

おはようございます。
大雨大風です。台風の影響か?
西三河南部に波浪警報が出ています。
登校時刻ですから夏休みじゃない平日だったら暴風警報出すレベル。
毎朝『おかえりモネ』を見ているので気象のアンテナが立っている。気象予報士試験を受けようとまでは思わないが〜

『おかえりモネ』は配役が超豪華(これについてはまた後日)中でも浅野忠信をどう使うかが肝だ。
浅野忠信が演じているのは震災で妻@坂井真紀 を亡くし、多額の借金をして買った船まで失って仮設住宅で暮らす飲んだくれオヤジ。
キリッとした『劔岳 点の記』の主役とはまるで別人。こっちの妻は宮崎あおい
ちなみに今ググったら、昨日話題にした香川照之はこの映画で日本アカデミー賞助演男優賞を取っている。
浅野忠信は主演男優賞にノミネートはされたが『沈まぬ太陽渡辺謙に負けた。(勝ち負けかよ)

内野聖陽風林火山 @ケンジ(『昨日なに食べた?』のオカマちゃん美容師)についてはもうあれはあれでいい。
浅野忠信が船を買うための借金を貸した銀行に勤めているのが内野聖陽
幼なじみのねじれた人間関係。

先週の火曜日(8月3日か)モネの生まれた島を台風が直撃するって話の中で飲んだくれオヤジの浅野忠信が天気図に等圧線引いてるシーンがあり、まあそのシーンは背後から撮ってるから、どこの浮浪者がそんな天気図描くかよって、わしは一瞬突っ込んだ。

その天気図がテーブルの下にあるのを内野聖陽が見つけて、心の声「どんなに飲んだくれててもこいつは今でも船乗りなんだ」と~。
それで「頼む、船出してくれ」って言うわけ。

モネの話はここまで、以下は思い出話。

中1か中2の冬休み、母が移転する前の古い豊川市民病院(南部中学とミノルタに隣接)に子宮がんで入院した。
1人で家で留守番しててもしょうがないので、毎日自転車でわしは病院に通った。
2学期の理科の授業の余興、だと思う で西澤先生@ちょっと変人 がNHKラジオの天気概況を聞きながら天気図を作るやり方を教えてくれた。
白紙の天気図に南大東島から順に、天気、風向き、風力、気圧など短調に読み上げられるそれを聞き取って、音符みたいな記号を飽きずに描き続け、最後に気圧が同じ地点を線でついないで等圧線を引く。

正月休みで人気のない待合室のテーブルにラジオを置いて天気図を広げてかいていたら、松葉杖のお兄さんが「オレもそれかけるよ」と話しかけてきた。
「お兄さんアルピニストですか」と言うわたし。なんてナマイキな中学生なんだ。
「そんなカッコいいもんじゃないよ。まあ山には行くけど」って言った。
それだけです。

ちなみにこの待合室のテレビでは、1972年2月19日浅間山荘への機動隊突入中継をリアルタイムで見た。
あの鉄球で壁をぶち壊すやつだ。
中3の3学期、2月19日は平日だから風邪か何かで学校休んでたんだな、多分、忘れたけど。
待合室の椅子に前年度末に退職した鈴木範一校長が座ってたような気がする、どうでもいいけど。
んで72年3月に岡崎に引っ越し、4月に高校に入る。

もう1つちなみに
実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』2008年公開、若松孝二監督。
モネに浅野忠信の亡妻で出ている坂井真紀の代表作はこれだと思うんだ。

染五郎と団子

この前、松本幸四郎の息子市川染五郎の名前を出したが、香川照之市川中車 にも市川団子という息子がいる。
染五郎と団子のコンビがまた若々しくて良い。
夏の歌舞伎座納涼歌舞伎で『東海道中膝栗毛』を毎年やっていた。2017年のは見ているが他は調べないとわからない。
染ちゃんの方が殿様御子息の若様で、団子くんはお付きの若侍って感じのコンビ。
シネマ歌舞伎東海道中膝栗毛』サイトはこちら
https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/34/
https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/38/

団子くんは声がいいのです。
血筋としては高麗屋澤瀉屋だが2人並ぶと、声は団子くんの方がいい。そもそも一番安い4階席から見るので顔は見えない。

役者は顔より声。
澤瀉屋、今の市川猿之助は先代の猿之助の甥で、つまり先代の長男である香川照之とは従兄弟同士。
弥次喜多の時は幸四郎猿之助コンビで香川照之@中車 は悪徳商人なんかをやる。
まあこの3人なら何をやってもウケてしょうがない。
高麗屋澤瀉屋一門以外の常連は中村獅童とか坂東彌十郎

問題はえ……B~以下自粛。
高麗屋成田屋は親戚で格上、同レベルだと音羽屋。上方では松嶋屋成駒屋
そこいくと澤瀉屋はちょっと外れるわけで、なのでその分宙乗り早替わりなど、野心的なことをする。いわゆるケレンってやつですかい? よく知らんけど。

その昔「中日劇場にさるのすけを見に行きたい」と言ったら
「お前、さるのすけなんて言ってると笑われるぞ」と父に注意されたことを懐かしく思い出す。
うちの父はお芝居好きでもなんでもなかった。趣味なんて特にない吝嗇家(ただのケチともいう)。
それでも猿之助はさるのすけじゃないって知っていた。昔の人はみんな知ってたんですかね。

ゴキブリムエンダー活動弁士編

地元某大企業の皆さまの夏休み本日初日につきスーパーの駐車場も満車に近い。

その某大企業の広報部ぽいTV CM
www.youtube.com
に出演している香川照之が結構好きだ。ファンじゃないけど。
歌舞伎から昆虫まで、ボクシングから土下座まで、何でも出来る。
その好奇心はどこから出てくるのか。

先代市川猿之助浜木綿子の長男。
藤間紫のところへ走った猿之助は勝手に宙乗りやら早替わりやらで、やんやの喝采
浜木綿子まだ小さい息子を抱えながら女優としての人気は落とさず、見事に息子は東大合格。これは捨てられた妻が歯を食いしばってみせた女の意地だろう。息子を東大に入れたら女の人生双六あがりだ。

都内で育ったはずなのに、なんであんなにたくさんの虫を採集できたのかな、とかEテレ『昆虫すごいぜ』見てると感心する。

さて、トヨタイムズじゃない方のCM
KINCHO ゴキブリムエンダーのどこがすごいかを今日は語る。
https://www.kincho.co.jp/cm/html/muender_katsubenshi/index.html

まず日本語の特徴を本当によく利用している。
無「煙」の殺虫剤でゴキブリとは無「縁」の台所にする。同音異義熟語。ダジャレか。
そして、のたうちまわって死んだはずのゴキさんを「結果」という漢字だけで見せる。こんな風に作った殺虫剤のCMはかつてない。素晴らしいとしか言いようがない。
漢字のチカラここにあり、だ。

他の殺虫剤はすべてゴキさんの姿を出している。アニメっぽくSD化したりぬいぐるみで可愛く演出してはいるが、天下の嫌われ者ゴキブリの姿を見せてしまっていることには変わりない。

ゴキブリぽいものは一切出さずに「結果」「結果」「結果」~の漢字満載で、こんなに駆除できるんですよ、と薬効を大袈裟にアピールする。
なんと活動弁士に扮した香川照之が、だ。

あっ『カツベン』!
周防監督に成田凌じゃん。『おちょやん』を見るまで、成田凌のこと少しバカにしてたんだよね、ごめんね。キミはすばらしい。おばさんカツベンちゃんと見るから許してね。
いつのことやら〜

以上、キンチョーの戦略と香川照之の役者魂についてでした。
あれ? 長澤まさみの下手くそな関西弁をしゃべる虫コナーズのCM、今年もやってるっけ。
やってました! さらにパワーアップしてます。なんと『すばらしき世界』@日本アカデミー賞間違いなし の取材コンビが姉弟として再結成されてた!
蚊取り線香CM 藤原竜也については無駄遣いしてる気が少しする。

ゴキブリムエンダー、みさきは買ったことないです。

子役って

シャーリー・テンプル
            
いい人生悪い人生花吹雪
チャコちゃんは風船に乗っていなくなる
ケンちゃんも消える廃墟の噴水に
子等はみな武者人形よ姫様よ
六月の十四歳のおそろしさ
最初から吉永小百合だった百合
撮影所帽子ストローソーダ
半ズボンこども店長膝小僧
その先は誰も知らない夏休み
八月の柳楽優弥が出るドラマ
別人になればいいんだ天狗茄子
横丁でファイヤーキングを買った夏
シャアだって池田秀一だった夏
星飛雄馬機動戦士とハゼ釣りに
怪獣と月見団子と子どもの目
運動会大人になってはならぬ子ら
金太郎染五郎さて次は葱
木枯らしやどこにいるんだ四方晴美
降誕祭加齢の罪を懺悔する
去年今年鈴木福とか芦田愛菜

タイトルをつけて20句詠む。

子役については、長くなるのでいずれ

小川洋子のつくり方

当店は古本屋ではあるが、新刊も扱っている。
自分がこの本を読みたいと思った時、読者として読むなら新刊書店かネット書店で買うのだが、それを書店として仕入れることが場合によっては可能だ。夢のようだ。

版元に直接メールをしてこんな弱小古本屋に何%でおろしてくれるかを交渉する。
10冊以上であればそこそこの版元からでも、だいたい70%くらいの掛け率で買取仕入れができるんじゃないか、と思う。マイナーな本しか仕入れないし〜。
まれに1冊から卸してもらえることもある。送料はこっち持ちだったりサービスだったり。

今朝はNHKも朝ドラの時間をずらして広島平和記念公園から中継しているので、それを聞きながら(TV画面を見ながらブラインドタッチで、ってのはムリ)書いております。

わしにとっての東京オリンピックは1964年のみ。古関裕而先生(大瀧さんが先生って呼ぶのでわしも)のオリンピック行進曲を聴くために古関裕而CD全集だって買ったんだ(そのあとお金に困って売ったけど)
聖火リレーも父の自転車の後ろに乗って小坂井の R1 まで見に行ったし、牛久保小学校から全員徒歩で諏訪の豊川市体育館まで行って市川崑監督の映画も見たし、その後何度も見たし〜。
脚本を谷川俊太郎が書いたことは知っている。でも聖火を点灯した最終ランナーのことは知らなかった。

何年か前ブラタモリで古い方の国立競技場だったかな? の時タモリが「坂井義則くん」ってフルネームで名前を覚えていたのには感心した。

田畑書店から出たばかりの『小川洋子のつくり方』を仕入れました。
http://tabatashoten.co.jp/tukurikata/
巻頭には昨年8月にニューヨーク・タイムズ誌に掲載されたエッセイ「死者の声を運ぶ小舟」を原文+英語訳で収録。
ヒロシマナガサキ、オリンピックなど、またこの坂井さんについても書いてある。
坂井さんは7年前に亡くなられているが、76年前の今日が誕生日。偶然っちゃ偶然なので今日はこの本のことを書きました。

2200円、在庫ございます。

子供はわかってあげない

映画を見に行く楽しみの一つに予告編を見るってのがある。
子供はわかってあげない』が上白石萌歌主演で実写映画化されるなんてビックリだ。

『2015年版 このマンガがすごい!』で褒められていたので上下巻買ってみたところ本当に良かった、面白かった。

今、わしは再任用教諭ハーフというやつで月火水曜日は岩津高校で働いている。木金曜日は衣台高校へ2時間ずつ非常勤講師をやりに行く。
ほぼ40年ぶりに全日制普通科で授業するので古典なんかもやっちゃったりして〜大学入試対策はしてないが〜。

で木金土日は午後から古本屋になる。コーヒーやお望みならビールもお出しする、つまみは乾きものしかないが。
なんてったって古本屋なので映画原作のマンガは絶対売れるってことはわかっている。
売れちゃう前にもう一度読んでおこう、と読み始めたら止まらない。

実は最後まで読み終わる前に売れてしまった。

裏ゾッキ

刈谷日劇、最終日。
リモートトークショー付き。サイコーだった。「映画で町おこし」が言うほど楽じゃないことがよくわかる。
田舎に映画を誘致して、それで観光客が聖地巡礼に押し寄せて、お金をどんどん落として行ってくれるようになることが活性化なのか? よくわからんな。
14本め